世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」_要約します

会社の研修つまんないっす。アートとかやりたいっす

はぁ?アート!?仕事は遊びじゃねえぞ!

いやいや、最近有名企業とかの幹部はアートとか学んでるっす
自動車会社のFordとか、クレジットカード会社のVISAとか、製薬会社のグラクソ・スミスクラインとか


タイトルにある「美意識」という言葉の中には「アート」「直感」「感性」「善悪」という意味が込められていて、単純にファッションセンス的な美意識だけを指しているわけではありません。

本書で語られる「美意識」を学ぶ結論は以下の3つ。


1. 論理的・理性的な情報処理スキルの限界がきていて、「正解のコモディティ化」がおきている。

要は、論理的に考えると、みんな同じ答えになってしまい、独自な正解を出せなくなってしまっているということです。

 
2. 世界中が自己実現欲求の消費へと向かっている

ある商品を購入するときに、便利さだったり価格的な側面だけではなく、潜在的に他者からの承認欲求や自己実現を満たせているか?ということのほうが重要になってきているんだとか。
例えばAppleユーザーが、機能面でも価格面でも勝る他者製品乗り換えない事とかがわかりやすい例かと思います。
 

3. ルールの制定が追いつかない状況が発生している

変化の激しい現代では、法律的にOKだけど、倫理的・道徳的にそれどうなの?っていうグレーゾーンが生じてしまう事があります。
しかし、そのようなグレーゾーンで長期繁栄的なビジネスをするのは難しいです。
そのため、法律だけを拠り所にするのではなく、善悪の判断するための力、本書ではそれを「美意識」という言葉で表現していました。

目次

論理VSなんとなくこれ

「論理VSなんとなくこれ」というシチュエーションになった場合、普通はあたりまえに論理が勝ちます。

例えば、新商品販売の会議とかをイメージしてください。
AさんとBさんという営業マンがいたとして、会社の偉い人に今度発売したい企画した商品をプレゼンしています。

───────────────────

Aさん:
マーケティング的に云々、過去の傾向的に云々、結論として具体的にこの商品を発売したら1億くらいの売り上げが見込めるっす

対し

Bさん:
この商品なんとなくいい感じっす!売れると思います!

───────────────────

結果、「よし、Bさんがプレゼンした商品を発売しよう!」ってなったらやばい人ですよね。

という感じに、普通は戦いにもならず当たり前に論理的な意見が勝つというか、論理的な意見ではない場合、非常識とさえ捉えかねませんよね。

しかし、経営に関しては絶対に正解ということが予測できない事態が起こることがあります。

SONYのウォークマンの例

SONYの井深さんという名誉会長のおじいちゃんが、「海外出張の時に暇だからCD聞きたいのぉ」とか言って従業員にCDウォークマンを特注で作らせました。
作ってもらったウォークマンをおじいちゃんが社内で「ねえねえ、これいいじゃろ?」とか言って見せびらし、「いいっすねぇ!」と言われノリで製品化がきまりました。

しかし、製品化に関し現場からは反対の意見。
当時の市場的にスピーカー機能・録音機能がついている製品が主流で売れていて、そこに機能面で劣るものを投入するのはいかがなものか?売れないのでは?と論理的な意見もあったんだとか。

しかし、論理的な現場の意見を無視して発売を強行した結果、SONYのウォークマンは大ヒット。

Apple5色展開iMacの例

Appleから追い出されたスティーブ・ジョブズが復帰後に5色展開のiMacを発売させました。

デザイナーから商品を提案され、ジョブズが直感的によいと判断して即決だったそうです。
通常は5色展開となると、製造コストとか在庫のシミュレーションをかをめちゃくちゃ計算するのが常識です。

しかしそういった論理的な思考をすっとばし、ジョブズの直感と独断により発売させた結果こちらも大ヒットとなりました。

論理的な意見だけが正解ではない


SONYやAppleの例のように、論理的な意見よりも「感性」とか「直感」で判断した結果、成功してしまう事もあるという事です。

ですが、実際の現場で「論理」vs「直感」になった場合に「直感(なんとなくこれ)」を選択するのは難しいし、失敗した時にめちゃくちゃ怒られますよね。

なんでこれ選んだんだ?

もちろんなんとなくっす!

はぁ!?

そのため、「論理的な意見」と「直感」の双方のバランスが大事です。
チャンスの場面で「直感」をとることができるように、経営幹部たちが「美意識」を学んでいるということですね。

美意識を鍛える方法

では実際にどうやって美意識を鍛えたらよいのでしょうか。

本書で語られていた方法は大きく以下の4つ

[su_box title=”美意識を鍛える方法” style=”soft” box_color=”#bdee63″ title_color=”#0e1110″]・絵画をみる
・哲学を学ぶ
・文学をよむ
・詩を読む

[/su_box]

特に「絵画をみる」についてが一番多く語られている感じだったので、こちらのみまとめます。

絵画をみる

「絵画をみる」とはなんぞやって感じですが、目的としては「観察力」を鍛えるということ。

医学生に対して絵画を見せる実験をしたところ、観察力が向上。
その後、病気の診断能力が飛躍的に上がったという実験がありました。

どうやら絵画を見るのは学術的に根拠のある「観察力」を上げる方法のようです。

VTS(Visual Thinking Strategy)観察力教育

観察力をあげるために有効とされているトレーニングが「VTS」観察力教育(Visual Thinking Strategy)という手法です。

おじいちゃんみたいに、ただぼーっと絵を見てるだけではダメみたいです。
ためにしに以下の絵を見てください。

聖マタイの召命
聖マタイの召命

この絵に対し、以下質問に答えます。

1. 何が描かれていますか?
2. 絵の中で何が描かれていて、これから何が起こるのでしょうか?
3. どのような感情や感覚が、自分の中に生まれているますか?


絵をみてこの質問に答えることによって、「パターン認識」というものから逃れられるようになる力がつきます。
パターン認識とは、ある物事に対して「あぁ過去のアレと同じだな」とか無意識に思いこんでしまうことです。

0から解を導き出すという労力がなく、答えを転用できるので省エネにはなるのですが、以下のデメリットがあります。

[su_box title=”デメリット” style=”noise” box_color=”#fbed46″ title_color=”#0e1110″]・凝り固まってしまう
・突然変異な問題に対して誤った解を信じてしまう
・変化を起こせない
・美しいという感覚の妨げ
[/su_box]

おれは思い込みとかに陥らないし、いつも客観的に正しい判断ができているから観察力なんて・・・と思っている人がいれば、以下の2つの文字の共通項を答えてみてください。

エジソン
・実験エ房

失敗・・・研究者・・・科学・・・

ブブー

!!

答えはぜひ本書を読んでもらえればと思います。

まとめ

論理VS直感となったら論理が勝ってしまう。
しかし、直感もなかなか捨てがたい時もある。

じゃあ直感力を鍛えて俺はすべて直感で選ぶぞっていうのは誤りです。
そもそも直感が働く瞬間というのは、その業界の経験や知識から無意識に導き出した答えだからです。

自分がそもそもその業界にし対して未経験で無知な場合、やはり直感に頼るのはいかがなものかって思いました。
何かの判断に迫られた時に、比較検討できるところまで情報をあつめ、その情報に対して観察力をもって直感的に判断するのが大事なのではないかと思います。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる