サイコパス_ひめられた能力_ケヴィン・ダットン_要約します

線路を走っていたトロッコが暴走し、制御不能な状態です。
このままでは前方で作業をしている5名が猛スピードのトロッコに巻き込まれてしまう。

しかし、あなたの目の前には信仰方向を切り替えるハンドルがあり、トロッコの進行方向を変えることができる。
だが、進行方向を変えた先には1人の作業員がいる。

5人の命を助けるか、1人の命を助けるか?
アナタはどっちの選択肢をとりますか?

5名と1名だったら、5名のほうを・・・

いや、この場合自分がハンドルを切り替えたことによって人が死んだら、アタシが刑事責任をとわれる可能性があるから放置っす



普通はこのような選択肢に遭遇したら、判断に迷うと思います。


どちらも助かる方法は他にないのか?
などを考えると思います。



こういった場面で、無感情で冷徹で論理的な選択をできる人たちがいます。
それは、「サイコパス」と呼ばれる人種です。



その選択が良い悪いは置いておいて、サイコパスが何を考えているのか、とても興味深いです。


目次

専門家による「サイコパス」の定義とは


一般的に、サイコパスで連想するのは、猟奇的な犯罪を犯す人。



たとえば、映画
「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター
「SAW」のジグソー
「セブン」のジョン・ドゥ



などを連想するかもしれません。
しかし、サイコパスがみんな上記のような猟奇的な犯罪者とは限りません。
本来は専門家による診断や、テストなどによって、サイコパス指数が高い、低いと分けられるからです。



つまり、「一般人」or「サイコパス」といった感じに完全に分類できるわけではなく、一般人だけどサイコパス度が高い低いといった判断になります。



もちろんサイコパス度が高ければ高いほど、・・・です。



「サイコパス = 犯罪者」という定説は少し誤りがあり、よくインターネット上とかで見かける、「この問題の答えがわかったらサイコパスっす」というのは、根拠がなく、嘘なのだとか。

※実際に著者が、刑務所に取材へ行き、サイコパスに対してこういった類の質問をしても、意図した回答にはならなかったそう。



サイコパスは、普段出会う事がない人種のように思えますが、実は普通の職場にも、どこにでもいるようです。
その中でもサイコパス度が高い人が多いと言われいてる職業もあるようです。


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サイコパス度が高い人が多い職業


・企業の最高経営責任者(CEO)

・弁護士

・報道関係(テレビ/ラジオ)

・ジャーナリスト

・セールス(営業)

・外科医

・警察官

・聖職者

・シェフ

・公務員



サイコパス度が低い人が多い職業


・介護士

・看護師

・療法士

・職人

・美容師/スタイリスト

・慈善活動家

・教師

・クリエイティブアーティスト

・内科医

・会計士



サイコパスの能力について


一般的には犯罪者のイメージしかないサイコパスですが、社会に適合しているサイコパスもいます。
著者が、刑務所に収監されているサイコパスとされる犯罪者へインタビューしたり、専門家がサイコパスに対してあらゆる検証を行った結果などから、脳のつくり(反応)が一般人とことなることがわかりました。




ある側面だけでみたらサイコパスはめちゃ優秀です。
以下のような羨ましい能力をもともと持っていることが多いようです。


洞察力が優れている


学生30人を使った実験。



サイコパス度が高い人のグループと、低い人のグループに半数で分ける。
教室に座り、教室に設けられた台座の上を通過する5名の中に、赤いハンカチを持った人は誰か?ということを当ててもらう。



5人のうち、誰が赤いハンカチを持っているのかを、学生30人に投票してもらった結果。



サイコパス度が低い学生のグループは正解率が30%
サイコパス度が高い学生のグループの正解率は70%



という驚異の結果になりました。


ストレスに強い


「恐怖」や「共感」などの、人間特有のネガティブな感情が欠落している。
なぜそういった感情が欠落しているのかについては、2つの大きな説があり、明確にはわかっていないようです。



説1. 脳にある種の障害がおきているという説。
脳のネガティブに反応する部分に障害が起きていると言うことです。
脳にある種の障害が起きていることによって、恐怖とか危険とかの対象に遭遇しても闘争・逃走反応というストレス反応がでない。



説2. 「恐怖」や「共感」の対象に気づいていないという説。
ただ単に、見返りのある課題に対して集中しているため、余計なことに反応することができない。
通常は「恐怖」とか「危険」とかを感じると、脳の仕組み的に扁桃体が反応してストレス反応がでるはずですが、ネガティブな情報として認識されないされないためにそのような反応を示さない。



どちらの説だったとしても、脳のつくり的にネガティブに支配されることがないということは、ストレスに圧倒的に強いと言えます。


圧倒的集中力


自分自身の感情を完全にコントロールし、今この瞬間に集中するということがサイコパスは得意です。
マインドフルネスと呼ばれる、今この瞬間に注意を向け、状況に対していかなる価値判断も下さない状態。
無の境地的な状態です。



サイコパスは、生まれながらにして、このマインドフルネスという能力をもっています。
不安や恐怖に怖気付かず、どんな状況でも今現在この瞬間に対して最大のパフォーマンスを出すことができます。



サイコパス度数が高い人が社会的に成功している事が多い理由


「リーダー的な特性」と「サイコパス的特性」を比較するとこのようになります。


リーダー的な特質サイコパス的な特質
カルスマ性うわべの魅力
自信誇大妄想
影響力他人を操る力
説得力詐欺のテクニック
先を見越した考え方込み入った作り話を考える
リスクを負うことができる衝動性
行動本意スリルを追い求める
難しい判断ができる感情に乏しい


ある意味、サイコパスは組織をまとめる事に長けているといえます。
アナタの周りにいる、仕事ができるアノ人もよく観察すると実はサイコパス的な人かもしれませんね。



サイコパス度が高い人たちの特質まとめるとは以下です。

・非情さ

・魅力

・一点集中力

・精神の強靱さ

・恐怖心の欠如

・マインドフルネス

・行動力



非情さも能力?と思われるかもしれないのですが、出し入れ可能という点でみると優秀といえます。
非情さを出し入れについて、このような事例があります。



弁護士は法廷で加害者の弁護をします。
たとえそれがどんな犯罪者であっても無罪を勝ち取るために、非情に徹します。

しかし、プライベートでは、家族と一緒にどこかへ食事にいったり、良き夫または妻として、良き親として振舞うことができます。



このように非情さは、出し入れできるとすごく便利です。
普通はどうしても感情が先立ってしまい、犯罪者の無罪を勝ち取るという行為は強いストレスを感じると思います。(被害者サイドからのバッシングとかも想像できますし)


サイコパス度が一番高いと言われている人たち


上記でサイコパス度が高い職業についてあげましたが、特に脳科学的な観点でサイコパスと近いと言われている人たちがいます。



それは、仏教僧です。



瞑想の訓練を積んだ達人などは、「無欲・無執着・解放の境地」というものを手にいれるらしいのですが、これはサイコパスが生まれながらにして持っている能力なのだとか。
サイコパスが出家したらすごい事になるかもですね。笑



「無欲・無執着・解放の境地」というのは、要は「感情を切り離す」という能力です。
何かの新しい行動をしようとして、その行動が億劫になってしまうのは、掘り下げていくと、余計な感情に邪魔されていることがほとんどだと思います。



たとえば、
「失敗したらどうしよう」
「どうせうまくいかない」
「はずかしい」
などなど。



サイコパスが絶対持っていなそうな感情ですよね。
こういった感情が出てきても、感情を切り離す事ができれば、行動が邪魔されずに、目的を達成する能力が高いと言えます。



また、もし失敗したとしても、サイコパスのように強靱なメンタルが備わっていたらプレッシャーに潰される事もありません。



仏教僧までいかなくとも、日々瞑想を習慣的に続けていけば、サイコパス的な能力を手にいれられるかもしれませんね。



スタンフォードの自分を変える教室でも紹介しましたが、瞑想を合計で11時間以上行うと、意志力や集中力が向上するという研究データもあるそうなので、興味があれば瞑想とか実践してもらえればいいんじゃないかなと思います。


おまけ(サイコパス診断テスト)


以下の質問に対して、自己採点をし、点数が高ければ高いほど、サイコパス度が高いといえます。



0点=まったくあてはまらない。
1点=あてはまらない。
2点=あてはまる。
3点=非常に当てはまる。

1. 事前に計画することはほとんどない、行き当たりばったりのタイプである。

2. バレなければパートナー以外の人と浮気をしても良い。

3. もっと楽しい予定が入った場合、以前からの約束をキャンセルしても良い。

4. 動物が傷ついていたり、痛がっていたりするのを見ても全く気にしない。

5. 高速で車を運転したり、ジェットコースターに乗ったり、スカイダイビングをすることに興味をひかれる。

6. 自分の欲しい物を手に入れるためには他人を踏み台にしても構わない。

7. 私は非常に説得力がある。他の人々の望むことをさせる才能がある。

8. 決断を下すのがとても速いので、危険な仕事に向いている。

9. 他の人々がプレッシャーで潰れそうになっていても、自分は落ち着いていられる。

10. もし私が誰かを騙すことに成功したら、それは騙される側の問題である。

11. 物事が間違った方向に行く場合の多くは、自分ではなく他人のせいである。


0~11点=とても低い
12~17点=低い(平均以下)
18~22点=平均点
23~28点=高い(平均以上)
29~33点=極めて稀。異常に高い

ちなみにアタシは16点でした!


著者について


Wikipedia
ケヴィン・ダッドン(Kevin Dutton)

オックスフォード大学:実験心理学部教授
英国王立医学協会および、サイコパシー研究学会会員
ケヴィンダッドンさんのHP
https://www.drkevindutton.com/

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