内向型人間の時代_社会を変える静かな人の力_スーザン・ケイン_要約します

自分内向型で、人が多いと積極的に発言したりするのきついっす
外交的な感じの人みたいにコミュニケーションが上手くなりたいっす

アタシも内向型なんで気持ちわかるっす
この本おすすめっす



一般的に、内向型と聞くと、ネガティブな印象ではないでしょうか。


言いたい事が言えない引っ込み思案の人だったり、暗い性格に見られがちで、陰キャラ的なものをイメージするかと思います。


しかし!
そんな内向型の人に朗報です。


内向型が意外にも外交型よりも優れている点があり、ただ単に外向型が目立ちすぎて、内向型人間の能力に社会が気付いていないだけなんです。


結論を言ってしまうと、
内向型人間の強みは以下の3つです。


1. 主体的な人をマネジメントするのがうまい

2. 注意深く観察/洞察することができる。リスク回避が得意

3. 創造性が高い



とはいえ、逃れられない社交の場などでは、外向的に振る舞った方が得するというのはあきらかです。
そういう場では外向的な仮面をかぶる必要があります。


ですが、そういう場に馴染めない自分を責めるのではなく、そういうもんだと理解して、自分の得意分野で戦えばいいんだという風に前向きになれる内容の本でした。


もし自分の内向型の気質に悩めるかたがいたら是非おすすめです。

目次

内向型簡易診断


以下の項目の当てはまるものが多ければ内向型の可能性が高いです。
30%~50%の人が本来は内向型で、一見外向型にみえても、本来の気質は内向型という人が多いのだとか。

・グループよりも一対一の会話を好む

・文章の方が自分を表現しやすいことが多い

・一人でいる時間を楽しめる

・周りに比べて、他人の財産や名声や地位にそれほど興味がわかない

・内容のない世間話は好きではない、関心のある話題について深く話し合うのは好きだ

・聞き上手だと言われる

・大きなリスクを冒さない

・邪魔されずに没頭できる仕事が好きだ

・誕生日はごく親しい友人一人二人や、家族だけで祝いたい

・「物静かだ」「落ち着いている」と言われる

・仕事や作品が完成するまで、他人に見せたり意見を求めたりしない

・他人と衝突するのは嫌いだ

・独力での作業に最大限に実力を発揮する

・考えてから話す傾向がある

・外出して活動した後は、たとえそれが楽しい体験であっても、消耗したと感じる

・かかってきた電話を留守電に回すことがある

・忙しすぎる週末より何もすることがない週末を選ぶ

・一度に複数のことをするのは楽しめない

・集中するのは簡単だ

・授業を受ける時、セミナーよりも講義形式が好きだ

※科学的に立証された正確テストではありません。
 質問は全て、現代の研究者が内向型の特性とと認めた要素をもとに作られています。

このテストでわかるのはあくまで傾向です。
女性はみんな買い物が好きだ。男性はみんなスポーツが好きだ。と言えないのと同じですね。

内向型と外向型の休みの日の過ごし方のイメージ

外向型:多くの友達と遊びに行ったり飲みに行ったり、活発に外を出歩く
内向型:読書をしたり、映画をみたり、一人で過ごす

仕事で疲れた時に、充電する方法のイメージ

外向型:社会的な関わり合い(例えば誰かと飲みに行って楽しく騒ぐ)
内向型:一人きりになる

「内向型」と「外向型」対照的な二つの性格について

1921年に、
心理学者のカール・ユングが提唱した考えでは以下の通り。


内向型は自己の内部の思考や感情に心惹かれ、
外向型は外部の人々や活動に心惹かれる。

内向型は周囲で起きる出来事の意味を考え、
外向型はその出来事に自分から飛び込んでいく。

内向型はひとりになることでエネルギーを充電し、
外向型は十分に社会で活動しないと充電が必要になる。


しかし、現代では専門家たちの間で、明確に内向型と外向型の定義はなく、誰もが納得する普遍的な説明は困難なのだとか。

内向型を、積極性や社交性が欠けているとみなすネガティブな考え、
内向型は、内面生活が豊かだとポジティブに表現される場合もあったり。


とはいえ、最近では以下の点では合意に達しているそうです。


内向型と外向型とでは、
うまく機能するために必要な外部から求める刺激レベルが異なる。


たとえば、


内向型は、親しい友人数人とワインをほどほどに飲む。
読書をする、映画を見る、などといった「低刺激」なものを好む。


一方外向型は、急斜面でスキーをする、


ボリュームを上げて音楽を聴くといった「高刺激」を好む。


つまり、内向型と外向型とでは、求めている刺激のレベルが異なっているという事。
また、「内向型=内気」というイメージがありますが、


これも少々意味合いが違います。


内向的で、人との関わり合いを避けるが、自分の意見をしっかり持っていて、他人の意見に流されない強さを持っている人もいれば、外向型だけど内気で、自分の意見に自信がなく、人に流されやすい人もいます。

なぜ外向型が理想とされる社会になったのか?


農業から工業へと経済が成長していくに伴い、生まれ育った町から離れ、人が都市に集中するようになりました。


今までは、自分の幼い頃から知っている人としか関わる事がなかったが、初対面の人と多く関わる事が多くなり、「他人が自分をどう見るか?」という事をみんなが意識する時代に変化。


その変化によって、より社交的で人前で堂々と喋り、セールスができる人がもてはやされる時代になっていきました。


こうして、


・いかに相手に好かれるか?
・いかに好印象を与える事ができるか?


という事が、重要に考えられるようになり、外向型的な人が優秀だと思われるようになった背景だと言われています。


よく、声がでかい人は出世するっていいますもんね。



グループワークが創造性を破壊する

一般的にグループワークの方がみんなで意見を出し合って創造性が高まりそうですが、実は一概にそうとも言えないようです。


ブレーンストーミングとかグループディスカッションとかやらせたがりの上司がいる場合、注意が必要ですね。


研究によると、グループの人数が増えれば増えるほどにアイデアの質と量が低下したんだとか。
組織心理学者のエイドリアン・ファーンハム氏に言わせると「科学的な根拠からすると、集団でのブレーンストーミングをするのは正気とは思えない。創造性と効率が最優先ならば、単独作業させるべき。」


つまり、創造性と効率が最優先ではない場合のみブレストやらグループディスカッションをすればいいということです。

Appleのエンジニアだったウォズニアックがこんな言葉を残しています。


「もし君が、発明家やアーティストのような要素を持った人物ならば、一人で働け!孤独な環境で作業してこそ、革新的なものを生み出すことができる。」

性格は運命付けられているのか?

同じ遺伝子をもつ双子の双生児を調査した研究によると、性格の30〜50%は遺伝子が原因ではないか?と言われているようです。


しかし、両親が内向的だったら子供も30%〜50%の確率で内向的になるというのは、決め付ける事ができません。


あくまで、統計的なデータになるので、遺伝子が100%近く影響している場合もあれば、そうでない場合もあるようです。


たとえば、雨が降るのは気温のせいか?湿度のせいか?と問うのと同じで、他にも色々な要因が組み合わさって、今日の天気になっているので、一概に何が要因かと決め付ける事はできないということです。


しかし、生まれ持った遺伝子の違いで、経験した事に対しての反応に違いが出る事が、以下研究からわかりました。

発達心理学者:ジェロームケーガンの研究

発達心理学者:ジェロームケーガンさんが1989年より、現在もまだ進行中の研究なんだとか。


生後四ヶ月の乳児500人を対象に、あやゆる刺激的な未知の体験をさせ、その時の反応を実験するというもの。


(アルコールに浸した綿棒を嗅がせたり、色鮮やかな風赤を見せたり、録音した声を聴かせたり)


外部からの刺激に対して、足をばたつかせて反応したり、元気に泣いたりと、


・敏感にリアクションをする高反応グループ

・あまり反応をしない低反応グループ

・中間的な反応のグループ



このような感じにグループ分けをしました。


そして、その子供を追跡調査した結果、


・高反応をした子供は内向的

・低反応な子供は外交的



に成長する傾向がわかりました。
さらに、成長して、ある程度の社交性を身につけた後、以下実験を行いました。


ネガティブな画像を見せ、その時の脳の反応をfMRIをつかってスキャン。
扁桃体と呼ばれる、危険を察知して逃走本能を起こさせる部分の反応を調査。


すると、低反応のグループは、高反応のグループに比べ、扁桃体が活性化している事がわかりました。


つまり、高反応と低反応の痕跡が大人になっても消えていない。
一見性格は社交的でも、本来の気質の影響力は強いという事です。

外向型の仮面を被る(ペルソナ)


とはいえ、完全に外向型の人と、完全に内向型の人というのはいません。


普通は状況や場面によって自分を作っています。
内向型でも、外向型に振舞う事ができる人もいます。(隠れ内向型)


統計では、アメリカ人の3人に一人、もしくは2人に一人が内向型なのだとか。
恐らく日本ではもっと多いのではないでしょうか。


しかし、文化的にはやはり外向型として振舞わなくてはいけない場面もあります。
そんな時に、内向型が外向型として振舞う事ができるようになるにはどうすればいいのか?


それは、自分が本当に情熱を注げる事をする。


例えば、めっちゃ内向的で、人とコミュニケーションをとるのが苦手なオタク的な男性がいたとします。
しかし、彼は大好きな電車の話になると、めちゃくちゃ喋ります。


一時的に、人とコミュニケーションを取るのが苦ではなくなるのです。
つまり、自分の好きな事に取り組んでいる時は、一見外向型のような振る舞いができるというわけです。


内向型の人が外向型に振舞うヒントはこのあたりにありそうですね。

内向型の優れているところ


冒頭で紹介した内向型の3つの強みについてもう少し詳しくいうとこんな感じです。


1. 主体的な人をマネジメントするのがうまい


ピザ屋のチェーン店を対象にした調査で、こんな事がわかっています。


外向型の店長は、自分ですべて仕切ろうとして、スタッフの主体性が失われていた。
内向型の店長は、スタッフが主導でお店が回されていて、外向型店長のお店よりも売り上げも高かった。


2. 注意深く観察/洞察するができ、リスクを回避できる


投資の世界では、株の大暴落が起きて無事だったのは、内向型の人が多かったそうです。


ウォール街が大損して、ウォーレンバフェットが儲かったわけも、実はウォーレンバフェットが内向型だったからじゃね?っていう説があるとかないとか。


3. 創造性が高い


自分の内的世界に耳を傾け、そこに秘められたものを見つけるのがうまく、内向的な人がいなかったら、偉大な発明や作品が世に登場していませんでした。


彼らはみな内向型だったんだとか。


重力理論(サー・アイザック・ニュートン)

相対性理論(アルベルト・アインシュタイン)

フレデリック・ショパン

ピーターパン(J・Mバリー)

シンドラーのリスト ET (スティーブン・スピルバーグ)

グーグル(ラリー・ペイジ)

ハリーポッター(JK・ローリング)

Apple(スティーブン・ウォズニアック)

Windows(ビル・ゲイツ)

内向型の強みには以下もあります。


・人の感情に気づき、敏感に反応できる

・思慮深く、物事を注意深く考えられる。

・気づく力が高く、観察者に向いている。

・粘り強い継続し、コツコツ努力できる。

・欲望を抑制できる。

・我慢強く忍耐強い。

などなど。
もっと詳しく知りたい方は本を読んでもらえれば!

まとめ

「外向型になるのが成功」
「内向型は外向型に劣る」
というような風潮なので、このテーマは面白いと思いですよね。


外向型人間を理想とする考えをそのまま鵜呑みにするのは大きな間違い。
しかし、外向型の人間を否定するわけでもない。


内向型にも外向型にもそれぞれ利点があって、両者のバランスがとれていることが大事なのだと思います。
SNSなどによって、内向型も平等に発信できるようになり、コミュニケーションのあり方がさらに変化し、それぞれがうまく調和がとれるようになったら、今の社会の風潮も変わっていくかもしれません。

著者について


著者:スーザン・ケイン

・ブリンストン大学
・ハーバード大学

高学歴を経てウォール街の弁護士として活躍していましたが、内向型の彼女が、自身の経験を発信するため、ライターに転身。

・NYタイムズ
・ワイシントンポスト
・フォーチュン
・フォーブス

などに寄稿し、企業や大学などで、コミュニケーション交渉術などの講師も務めている。
TEDカンファレンスでのスピーチが400万回以上再生され、本書も世界32カ国で翻訳されるなど、世界中で注目されている。

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