「サラリーマン」兼「マンガ家」の田中圭一さん
「会社員」兼「小説家」の津村記久子さん
「OL」兼「ヴォーカリスト」のsachiさん
「芸能マネージャー」兼「農業家」の太田靖彦さん
「OL」兼「料理研究家」のうーらさん
「ミュージシャン」兼「薬剤師」のケツメイシRYOさん
彼らは会社員によって安定した収入を得つつ、副業という形でクリエイティブな創作活動をする。
本業ありきの副業という形で、2足のわらじを履く彼らのことをハイブリッドワーカーと呼びます。
どのようにして、なぜ、彼らはハイブリッドワーカーになったのか?
理由や業界は多彩ですが、共通しているのは、「本気で何か一つの夢を追いかけるのではなく、本業ありきの副業という形で夢を実現させた」ということです。
何か夢を追うときって、すべてを投げ出して、全力でその夢に向かって取り組むイメージがありますよね?
しかし、それってめちゃくちゃ怖い。
家族や社会人生活とか安定をすべて投げ出して、「俺は歌手になるんだ!」とか言っている友達いたら、とりあえず一回は止めますよね?
しかし、ハイブリッドワーカーは安定を捨てずに、空いた時間で夢を叶えちゃっている人たちなんです。
こっちの方が現実的で、一般人にとってはすごく夢がありますよね!
副業に興味を持っている人が増えている
リーマンショック等の理由により不況が続き、サラリーマンの年収がどんどん下がっています。
そんな中、有名企業なんかが副業を解禁したことを皮切りに、「俺も!俺も!」みたいな感じにみんな副業に興味をもつ人が増えたようです。
その証拠にGoogleの急上昇検索ワードにも「副業」という言葉が出現したようです。
会社が「一生あなたの面倒見ます」という時代は終わったんだとみんなが気づき始めたことを象徴していますよね。
副業のことをみんながGoogle先生に聞いているところをみると、「副業と言ってもおれは具体的に何すればいいんだ?」って思っている人がたくさんいるということです。
どのようにして、なぜ、ハイブリッドワーカーになったのか
本書は、ハイブリッドワーカーを実現している方達に実際にインタビューし、どのようにして、なぜ、ハイブリッドワーカーになったのか?などをまとめた内容になってます。
対談形式の内容なので大変読みやすいので、1時間〜2時間くらいで全部読めちゃうと思います。
ハイブリットワーカーの彼らのタイムスケジュールなんかも紹介されているので、時間の使い方などの参考になりました。
ちょっと話盛っている部分もあるとは思いますが、なかなかショートスリーパーなんですよね(笑)
彼らの考え方等の参考になった部分について抜粋して軽く紹介してきます。
津村記久子「会社員」兼「小説家」
思いたった瞬間に垣根を越える。
ある程度の年齢になってくると、一歩のハードルが高くなりがち。
最初は100%確信をもてなくてもいいからやってみる。
垣根をたいそうなものとして捉えずに、変なプライドで躊躇してはいけない。
やらないと後悔してしまう。
sachi「OL」兼「ヴォーカリスト」
スケジュール管理が大変。
でも時間がないから集中力が増すというメリットもある。
好きな音楽を続けられるのは本業の収入があるからで、副業はお金目的に活動しなくていい。
会社勤めは自分の夢を追うためにはマイナスに捉えられがちだけど、気持ちの余裕という側面で見ると大きなプラスになる場合もある。
本業のストレスを副業で解消できる。
二つの仕事によってストレスを相殺できている。
とりあえず1日やってみるというのが大事。
初めて自分が「好きだな」と思えたのが、大人になってから体験した会社と音楽だった。
食わず嫌いが解消されるのと同じで、とりあえず食べてみないとわからないですよね。
うーら「OL」兼「料理研究家」
病気治療のために始めた酵素食の自己流レシピを食日記のつもりでブログにアップし始めてみたらヒットした。
ブログにアップスタートから8ヶ月目に出版依頼がきた。
ランキングで上位になれなくても、そのカテゴリーの1位になれればOKということがわかった。
あんまり興味ないんだよねって思っていることの方が仕事として割り切ってできるから向いているのかもしれない。
RYO「ミュージシャン」兼「薬剤師」
音楽で食えるとは思っていなかった。
やめなかったから残ったのかもしれない。
残るまで続けるしかない。
本気でやるってなった時に、「サラリーマンやりながらっていうのが本気かよ」って周りに言われてしまうこと
も。
でも仕事辞めないとできないではなく、仕事終わった後にやればいい。
時間がいっぱいあるからいっぱいいいものを作れるわけでない。
1日全部自由時間でも全然作れないこともある。
どころが、会社で働いて、その時は副業の時間がたった2時間しかないのにはかどったりする。
時間はないが、ひらめきとかインスピレーションがある。
量より質!
作詞みたいな創作は、会計の表を埋めるみたいな、時間があれば終わる作業じゃない。
できないかもしれないけど、できるときはものすごく早くできたりとか。
時間をかければまたいいのができるっていうわけでもなかったり。
ポイントまとめ
著者のヨシナガさんが、最後のまとめ的なぶぶんで言っていた重要な2つのポイントは以下の2点です。
・まずはとにかく始めてみる
・始めたことを継続すること
何か小さい頃に楽しかったことや、興味のあったことなど、サラリーマンやOLを捨ててまで取り組まなくていいんです。
まずは何か空いた時間ではじめて見て、楽しかったり、自分の創作物が誰かの役に立っているのであれば継続するというのが、大事ということですね。
また、彼らハイブリッドワーカーが、副業が成功したからといって副業に専念しないメリットとしてこのようなことを言っていました。
[su_box title=”副業を続ける理由” style=”noise” box_color=”#fbed46″ title_color=”#0e1110″]・もう一つの仕事に繋がっている
・ストレス管理
・人脈
・アイデア
・発散
・気分転換
・恩返し[/su_box]
興味深いのが、サラリーマンやOLでいることが刺激やヒントとなってよよりクリエイティブな事ができるという意見があったことでした。
たしかに、土日に一気にブログ描こうと思っても手が進まなかったりする時があります。
たしかに、1つの事に注力するよりも2つの仕事をすることがメリットになる場合もあるということを私も実感している部分があります。
・まずはとにかく始めてみる
・始めたことを継続すること
これホント大事だと思ったので、私も忘れないようにしていきたいなと思いました。
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