GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代_アダムグラント_要約します


GIVE&TAKE(ギブアンドテイク)とは、
何かを与えてもらったから、お返しに何かをあげる。
逆に、何かを与えたら、お返しに何かをもらうという対等な相互関係です。



ギブアンドテイクの関係が築かれる時、3つのタイプの人に分けられます。



与える分と受け取る分のバランスをとろうとするタイプ
「マッチャー」

この間チョコくれたんで、飴ちゃんあげるっす

いいの!? わーい♪


多く受け取ろうとするタイプ
「テイカー」

飴ちゃんほしいっす

この人いつももらってばっかりで全然お返しくれない!最低!



多く与えようとするタイプ
「ギバー」

飴ちゃんもあげるっす。チョコもあげるっす。ビスケットもあげるっす。

この人いつもお菓子くれるからいい人!!



ほとんどの人が、マッチャーに該当して、ギバーとテイカーは少数派ですが、「こういう人いるいる!!」って感じで、まわりに思い当たる人がいるのではないでしょうか?


統計的にはマッチャーが多いようです。
割合としては、このようになっています。
マッチャー:56%
テイカー:19%
ギバー:25%




そんなギバーですが、社会的に低いポジションにいる人が多い傾向があるようです。
自分のことよりも周りを優先してしまい、なんでも引き受けて、仕事を抱え込み過ぎてしまう。挙げ句の果て、心ない人に利用されてバカを見てしまう。

まさに自己犠牲的な人たちです。



では、逆に社会的に高いポジションにいる人たちは「マッチャー」や「テイカー」なのか?



実は、
社会的にもっとも高いポジションにいるのも「ギバー」なんだとか。



同じ「ギバー」なのに何が違うのか?



それは、
自分のキャパを超えて損をしているのに、他者に与えてしまうタイプ、
自分のキャパの範囲で、損をせずに相手に多くの利益を与えるタイプ、
の違いになります。



前者を「自己犠牲なギバー」、
後者を「他者志向的なギバー」、
といいます。



要は、与えすぎちゃう人と、ちょうど良い感じに与える人の違いということです。



本書の中から、以下の内容についてかるくまとめました。
・アタシ与えすぎてるかも。ちょうど良いの加減が知りたい。
・成功するギバーになりたいっす。
・テイカー怖いっす



もっと詳しく知りたい方は本書をご覧ください。

目次

ギバーが成功できてテイカーが成功できない理由


テイカーは、みんなで協力して利益を最大化することに興味がありません。



自分の利益を最大化させる事に注力するため、時には卑怯な手や、他人を蹴落としてまで自分の利益を求めようとします。



そのため、短気では成功できたとしても、やがて周りに足を引っ張られたり、裏切られたりして、長期的に成功することはできないという理屈です。



わかりやすい例だと、日本昔話に登場するおじいちゃんとかです。



テイカー = 意地悪なおじいちゃん
ギバー = 正直で働き者のおじいちゃん
マッチャー = 意地悪なおじいちゃんに復讐する動物たち



正直で働き者のおじいちゃんが、意地悪なおじいちゃんに搾取され、一時的に意地悪なおじいちゃんが得をします。

しかし、それを見かねた動物たちが意地悪なおじいちゃんに復讐する。

そして、最終的に意地悪なおじいちゃんは没落していく的なストーリーが現実でもおこるため、テイカーは長期的に成功はできないよって事です。

テイカーをギバーに変える事ができるか?


結論として、テイカーの人はギバーにできません。
しかし、テイカーをギバーのように振る舞うようにコントロールは可能なようです。



いろいろ検証をした結果として、「マッチャー」のようにお返しをしてくれたり、「ギバー」のように人助けをする条件がありました。



それは、「人助けやお返しをした方が得をする」という状況を作るという至極あたりまえの結果になりました。



例えば、
・人助けをした人に称賛が与えられたり、評判が上がるという状況
・お返しをしないとみんなからディスられる状況




こういった状況であればテイカーはメリットのため、あるいは自己防衛的になり、「マッチャー」や「ギバー」のように振る舞ってくれるようです。



自分の周りに「あの人テイカーじゃね?」っていう人がいる場合、人助けにメリットを感じさせたり(人助けを公にしてあげる)、お返しがないと攻撃される(公の場でディスる)等でコントロールは可能と言う事です。




SNS上でのテイカーの見つけ方/特徴など


たいていの人は、Facebook等のプロフィール写真を見ただけで、テイカーかどうか判断できるようです。



【SNS上でのテイカーの特徴】
・プロフィール写真にナルシスティックな感じの写真を設定している
・実物以上に写真映えしている
・露出度が高い
・投稿内容が押し付けがましく、自己中心的。
・傲慢な印象をうける
・友達がやたら多い(自分をよく見せるために、うわべだけのコネクションをつくりがち)
・自分のことで頭がいっぱいなので、「私たち」よりも「私」を使うことが多い


こう言った事から、営業マンの採用プロセスで、必ず面接者のSNSを見る担当もいるのだとか。



著者のアダムグラントさんは、テイカーがこのように振る舞う理由として、動物界でいう「レック」をあげていました。
「レック」とは、オスがメスに自分をアピールする行動を指します。
つまり、テイカーはSNSで自分のことを動物のようにアピールしているということですね。



また、テイカーのCEOは年次報告書などにも自分の顔をドアップで載せてアピールしたがる傾向があるようです。
テイカーとして紹介されている、エンロン事件を巻き起こした「ケネス・レイ元CEO」が自身のキメ顔ドアップの写真とが丸々1ページを占めている年次報告書と、一般的な他の企業の年次報告書の対比がちょっと面白いです。
そもそも年次報告書にCEOの顔はそんなに重要な情報ではないはずなのにもかかわらず、1ページ丸々ドアップのキメ顔ってどんだけ自分大好きなんだと思わずツッコミたくなる事例です。



このようにテイカーは動物界に見られる「レック」をよくしていることが特徴なので、見つけやすいです。
もし、「あっこの人テイカーかも」って思ったら距離をとって微笑ましい気持ちで観察してみましょう。
きっと動物の「レック」を観察できると思います。



テイカーに搾取されがちなギバーが心がけること


冒頭で紹介した、自己犠牲型のギバーの方はだいたいテイカーに食い物にされます。
そう言う人は、わかっていても与え続けちゃうと思うので、どうしようもないのかもしれないですが、本書では以下が紹介されていました。



信用しすぎない(人は誰しも善人だと思い込まない)


ギバーはテイカーの2倍、詐欺被害に遭いやすいそうです。
感じが良いか悪いかは、その人が「ギバー」か「マッチャー」か「テイカー」かということとは全く関係ありません。


相手に共感しすぎない


相手に感情移入しすぎると、言わなければならないことを言いづらくなります。
そうなってしまった場合、相手の心ではなく考えていることに焦点を当てる。
かわいそうと思っても、自分が折れるのではなく、何か別のアプローチで双方にメリットのあることはないかを考える。


臆病になりすぎない


何かの交渉をしなくてはならない時、自分のためではなく、誰かのためにを意識するとギバーでも積極的に交渉できるという実験結果があります。
相手と交渉をしなければいけない時、この交渉は「家族のため」「チームのため」と考えて臨むと、ギバーの人でも損をしないように頑張れるようです。


ちょうど良い感じに与えるにはどうすればいいか?


著者のアダムグラントさんの見解は以下です。



・基本的にはたくさん与える
・でも与えすぎないように工夫する




与えるんだったらまとめて与える


被験者を2つのグループに分け、以下の調査が行われました。



【グループ1】
人助けの課題を毎日1つづつ5日間続ける


【グループ2】
5つの人助けの課題を1日にまとめておこなう



すると、6週間にわたる調査でわかったのは、同じ数の人助けをしているにもかかわらず、グループ2の「まとめて人助けをしたグループ」の幸福度が増したということでした。



つまり、人に与える時は無作為に毎日与えるのではなく、自分がひとだすけをまとめて行えるように計画することが大事になってきます。


与え方に工夫する具体的な事例


自己犠牲的なギバータイプのエンジニアを対象に、このような検証が行われました。



そのエンジニアは、対応の良さを心がけているせいで、いつも自分を犠牲にしてまで他人を助けていた。
同僚のエンジニアからの助けを求められたり、アドバイスを求められ対応をしていたせいで、自分の時間がなくなり、勤務時間のうち20分しか自分の時間を取ることができていませんでした。



そこで、週に3日だけ午前中は静かに過ごす時間に設定。
その時間は一人で仕事ができる環境にし、その他の時間を人助けの時間にあてるように指示しました。



すると、当たり前ですがエンジニアたちの47%の人が平均以上の生産性を保つことができたのだとか。

5分間だけ人助けをする


「シリコンバレー最強の人脈男」として紹介されているアダムリフキンさんが実践しているシンプルなルールがあります。
それは、「5分間の親切」です。
初対面の人がいたら、いくつか質問をして、自分が「5分間の親切」を実行できるチャンスを探すだとか。



ギバーの人はついつい助けたくなってしまうと思いますが、そこに時間をかけすぎてしまい、自分のことができなかったら本末転倒です。



自分の知識やスキルを生かすことができる分野であり、5分間で問題を解決できそうな問題で困っている人がいるのであれば手伝うという切り分けと言うことになります。



また、価値を与えるという行為は感染していくといいます。
世の中にはマッチャーが多いと言われているので。。。

著者について


アダム・グラント氏(Adam Grant)

ハーバード大学にて学士号、ミシガン大学にて組織心理学の修士号・博士号を取得。
2007年から2009年までノースカロライナ大学チャペルヒル校の助教授。
主要な学会誌にいくつかの論文を発表。
ペンシルベニア大学ウォートン校に28歳という史上最年少の若さで終身教授に就任。
「Google」「IBM 」「ゴ ールドマンサックス 」などの一流企業や組織で 、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行っている。

TEDで本書の内容に関連する公演されています。

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